第2回 ターゲットユーザ

本日の発表内容:

・3分間 「アイデア」プレゼンテーション【コンセプト/外観の瞬発力プレゼンテーション】
 造形が扱い方をアフォードしているか?

・発表時間:3分間(180秒)
・発表順:学籍番号の前から順番に
・前の発表者は、1つ次の発表者のプレゼンテーションに質問をする

プレゼンテーションが出来なかった学生さんへ:

今回、プレゼンテーションに間に合わなかった学生さんは、次回以降も発表の場をもうけますので、プレゼンテーションが準備できしだい、申し出てください。

本演習で体験する製品デザインのプロセス:

 ↓ペルソナ(パーソナル、パーソン)の明確化
  ・具体的な人物像の明確化(ターゲットユーザの明確化)
 ↓フォトエッセイ
  ・【文章と写真でつづる】ターゲットユーザの生活の明確化
 ↓サービスシナリオ
  ・【文章と写真でつづる】生活のストーリー(どんなシチュエーションでつかうのか)
 ↓インタラクションシナリオ
  ・【文章とアイコンでつづる】人間と製品とのやりとり
 ↓ペーパープロトタイプ
  ・【紙芝居で表現する】人間と製品とのやりとり
 ↓画面遷移図
  ・【Illsutratorで表現する】人間と製品とのやりとり
 ↓プロトタイプ
  ・【Directorで表現する】人間と製品のやりとり

 * 発表の回が進むプロセスで、最終的な提案物が変わっていくと予想されます。
   ですので、最終的には、ペルソナ法から全てのプロセスを、作り直すことが
   想定されます。各回の発表は、その回の方法論の修得を目指すと割り切り
   最終的に、一貫性のあるものにしてください。

ターゲットユーザとは:

「製品を購入する潜在的可能性が最も高い集団」で以下のような要素で定義する

 01.年齢
 02.性別
 03.家族構成
 04.居住地(生活に何を求めるのかをイメージできるくらい、定義する)
 05.所得(ものを購入する際に、付加価値にどの程度のお金をかけられるかがわかる程度定義する)
 06.職業
 07.学歴
 08.趣味(モノを購買する際の評価の基準が分かるくらい、定義する)
 09.ライフスタイル
 10.余暇の過ごし方(どんな価値観をもっているのかが分かるくらい、定義する)
 11.いつも持ち歩いているモノ(具体的なメーカーへのコダワリが分かるくらい、定義する)
 12.マイブーム

ペルソナ法等で詳細に設定するのが理想

ターゲットユーザを設定する理由:

■発想がしやすくなる(曖昧な状態では、アイデア発想しにくい)
 ex. お風呂場用品 →(抽象的でわかりにくい)
    高齢者がお風呂場で使う用品 →(ターゲットユーザが明確になる)
    高齢者が真冬に使う時、寒いお風呂場で使う用品 →(シチュエーションが明確になる)
    高齢者のための、冬場に体の汚れを取る用品 →(目的が明確になる)

■詳細なインタラクションの検討ができる
 例えば、タッチパネル操作の製品を提案するとして、高齢者がターゲットユーザであるとします。高齢者をペルソナ的に定義した際に、「肌が乾燥している」という定義がなされたのであれば、静電式のタッチパネルはインタフェースとして不適合ということに気づくことができます。
  また、「パソコンや携帯電話に触った事が無い」という定義がなされたのであれば、画面に指で触れてみようとは思わないと考えられ、タッチパネルのインタフェースが不適合ということに気づくことができます。

次回まで(第3回 - 10月20日)の課題:

   3分間垂れ流しアニメーションによるターゲットユーザの設定
   (本課題で最終的に提案しようとしている製品は絡めなくて良い)

 本講義の課題テーマを加味し、ターゲットユーザの設定を、
 前述の12の要素を参考に、20の要素程度の内容で、
 簡単な挿絵(手描きスケッチ) と説明文をまじえたモノを
  Directorを用いた3分間(180秒)の垂れ流しアニメーションでプレゼンしなさい。

 再生速度を考慮し、ピッタリ、3分間で終了する垂れ流し映像をつくり、
 初めの再生ボタンを押した後は、操作をすることなく、
 流れる映像にしたがってプレゼンテーションする方式を試してみましょう。

  内容的な参考 → 

・提出〆切
 講義当日金曜日の13時までに、
   Commonサーバ/ 提出 / 総合実習3(張柿山) / 03_ペルソナ法 に提出する
 提出ファイル形式(dirファイル)
 提出ファイル名(学籍番号.dir)
 提出ファイルサイズ上限(3MB)