ペルソナ法とは、調査等から得られた知見をもとに、ペルソナ(具体的な登場人物)を設定し、シナリオ(生活の流れ)を記述する、ターゲットユーザを定義する手法です。(ペルソナ/シナリオ法のように、「人物」と「生活の流れ」をセットにして記述するのが一般的)
この手法をもちいるのは、提案するプロダクトやサービスの機能/インタラクション(人とシステムの対話)のありかた/ユーザの操作手順や反応のプロセス等を、ユーザの欲求・目的・知識・価値観・モチベーション等といった視点から、より深く、より詳細なレベルで検討をする為に行うものです。
以上のような観点から、ペルソナ(具体的な登場人物)の定義にあたっては、年齢/性別等の一般的なユーザの定義にとどまらず、家族構成、趣味、ライフスタイル、余暇の過ごし方、いつも持ち歩いているモノ、組織内での立ち位置、など、細かく定義をし、そのターゲットユーザの知識レベルや価値観を明確にします。
このペルソナの定義の後に、「何を目的に」「どんな状況において」「どう考え」「何を感じながら」行動するかを踏まえながらシナリオを描くことになります。プロダクトデザインにおいては、例えば、携帯電話のショップに並ぶ複数の携帯電話を前にしたこのペルソナが、どの携帯電話を選ぶか?が想像できる程度の、モノへのコダワリ、価値基準、判断基準がみえるような、細かな部分まで描くのが理想となります。加えて今回の課題では、未来という時代設定を行います。未来は、どのような道具が一般的となっていて、どういった人と機械の関係となっているのかを、描くようにします。
1. キャストへの画像の取り込み:
(素材はPhotoshop、Illustrator等で作り、ビットマップ形式で読み込み)
(レイヤーの状態(余白部分が透明)になったRGBモードの.psd形式が理想)
2. キャストからステージ・スコアへのレイアウト:
3. スコア上(上下)でのパーツの重なりの調整:
【スコアで下に配置するほど、ステージ上で上にのっかってくる】
4. スコア上(左右)での時間の流れの調整:
【スコア上で左に行くほど、時間が進む】
コマアニメーションの作り方 :
Photoshop、Illustrator等で、すこしづつ異なる絵を複数毎作り、スコア上に順番に並べる。
トゥイーンアニメーションの作り方:
Photoshop、Illustrator等で、1コマの絵をつくり、
スコア上に配置後、キーフレームの挿入でアニメーション化する。
"ウインドウ" / "制御パネル" で再生速度を調節する。
「fps」= Frames Per Second (1秒間に何フレーム進むか)
*実際の再生速度は、コンピュータの処理能力に影響されます。
(早くなることはありませんが、遅くなることがあります。)
2分間垂れ流しアニメーションによるターゲットユーザの設定
(本課題で最終的に提案しようとしている製品は絡めなくて良い)
本講義の課題テーマを加味し、ターゲットユーザの設定を、
簡単な挿絵(手描きスケッチ) と説明文をまじえたモノを
Directorを用いた2分間(120秒)の垂れ流しアニメーションでプレゼンしなさい。
提出先:Common/提出/プロトタイプシミュレーション2(柿山)/03_ペルソナ法
提出物:Dirファイル 学籍番号をファイル名とすること
*製品コースの学生さんは、総合実習3にて提出物の解説をします。
「fps」に関して
【A】1秒間に15コマ進むとすると、X分間では、何コマ進むか?
【B】1秒間に30コマ進むとすると、X分間では、何コマ進むか?
【A】と【B】は、どちらが滑らかな映像か?
*人間は1秒間に12コマ以上のコマ数の連続する静止画像を見ると、
動画と認識すると言われています。
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