第4回 アフォーダンスとメタファー

アフォーダンスとは

アフォーダンスの基本的な考え方は、「物体そのもの(形・色・材質、等)が、物体自身をどう扱うかについて、説明をしている」というものです。

  1. 「ドアの開閉」には数パターンあるが、ドアノブの形状により、どうやって開閉するかを理解することができます。
  2. 「階段」は、その段差の高さから、人間に対して「一段づつ上る・下りる」という動作をアフォードしていると言えます。(1段が50cmの階段があっても、人間は上ろうとはしません。)
  3. 例えば、ユーザにクリックして欲しければ、「ボタン」のように見えるデザインを行わなければいけません。グラフィックデザイン的な観点から、押せそうに見えるアイコンをデザインする必要があります。

メタファーとは

メタファーとは隠喩(いんゆ)のことですが、ユーザが理解しやすい現実世界の事物を、インタフェースデザインの際に用いより直感的に操作ができるようにすることです。

  1. 「ゴミ箱」は、現実世界において「いらないモノを捨てる」事物ですが、これをコンピュータのOSのインタフェースに用いることにより、「いらないファイルを捨てる」という機能・操作を理解しやすくしているものと言えます。
  2. 「フォルダ」は、現実世界において書類を入れて(カテゴライズして)整理整頓する為のものですが、コンピュータでは、このメタファーを用いて、ディレクトリ構造に対する操作を理解しやすくしているものと言えます。

想定される全てのユーザにとって、慣れ親しまれた事物を用いることにより、使いやすいインタフェースを提供することになりますが、解りにくい事物を利用すると、逆に解りにくくなってしまうこともあります。

Flash - 03【ページめくりプレゼンテーション制作】

  1. 素材のダウンロード
  2. 完成イメージのチェック
  3. ボタンをライブラリに入れて、シンボル化
  4. 「frame」「script」「images」「button」の4レイヤーの作成
  5. 「images」レイヤーのフレーム追加(計8コマの作成)、及び、各フレームへの素材移動
  6. 「button」レイヤーのフレーム追加(長い1コマの作成)
  7. ムービープレビュー(ぱらぱら動いてしまう、、)
  8. 「script」レイヤーへ、ムービーを止めるスクリプトの記述
  9. ムービープレビュー(1フレーム目で止まることを確認)
  10. 「button」レイヤーの各ボタンに、ページめくり(フレーム移動)のスクリプトの記述
    (フレーム番号によるページ指示と、フレームラベルによるページ指定)
  11. 「button」レイヤーの1フレーム目と8フレーム目のアレンジ

出題:質の高いポートフォーリオ作成の為に

  • 皆さんの作品には、現状では残念ながら、深みがありません。
    (1枚のイラストであったり、単なるCG作品であったりするだけ...。)
  • 求められるのは、その作品をどういったプロセスで制作したか、という
    思考のプロセスを明記すること。(企業の人事が見たがるのは、この思考プロセスです)
  • その作品の説明が明確にできるように、後付情報の付加を行いましょう。
    • 課題のテーマ(授業で明確なテーマが示されなかった場合は、自ら設ける)
    • 調査・分析(インスピレーションは重要ですが、論理的に物事を創造していく
            思考が求められます。自分の作品・提案の優位性・有効性を
            説明・裏づける為にも、調査分析は必須です。)
    • コンセプト(課題に対して、どのような斬新な切り口で解答を行ったか)

次回のプレゼンテーションに関して

発表日時 10月24日の授業開始 15分後より
発表内容 Flashを用いたページめくりプレゼンテーション
発表方法 提出ディスク経由による、教壇のMacを用いたプレゼン
 または
自分のノートPCを用いたプレゼン
評価方法 リアルタイム評価 + 柿山による評価