研究室の運営方針
■【札幌市立大学 デザイン学部】情報プロダクト研究室に関して
現代の日本の日常生活には、色々な製品やサービスが溢れており、「不便の無い」生活を営むことがあたり前にできます。当研究室では、この日々の生活を、ドキドキワクワクのある生活に向上させるモノやコトのデザインを「人間の評価」に着目して行います。
デザインは、ユーザーのための創造活動です。ユーザーのニーズや満足の充足を目的とした活動において、「評価(かっこいい、魅力的、などの印象)」は最優先すべき要素です。 提案するモノやコトを構成するデザインエレメント(色彩や造形等)と、そこから受ける評価(印象)の関係を解き明かすデザインワークが研究活動の中核となります。また、自らの研究テーマに加え、外部企業・外部団体から依頼として受けたデザインワークも行い、社会でのデザインの位置付けを学生時代に体験として学びます。
本研究室では、日本感性工学会北海道支部の学生会・感性フォーラム札幌での発表を成果発表として行っていただきます。
■【札幌市立大学 大学院 デザイン研究科】情報プロダクト研究室に関して
世の中の多くの人の生活を豊にすることにつながる、自ら発見したデザインのルールを仮説として設定し、自ら考案した(デザインした)実験を通して検証を行います。
デザイナに必要な能力として「人間観察力」が上げられます。人間を観察したり調査する方法は色々と提案されていますが、例えば生理学で対象とするバイタルデータも人間を観察する手法と捉えることが可能です。
以前行った実験で、被験者にゲームで遊んでもらって、遊んでいる最中の呼吸を計測しました。とても集中するシーンでは呼吸が止まったり、慣れてくると呼吸が安定したり、緊張から開放されると深呼吸が計測されました。
本研究室では、「人の呼吸を計測すれば、人が感じるゲームの難易度を予測できるかもしれない」などといったデザインの仮説を設定し、人間の心の変化を客観的に明らかにすることを目的とした「オリジナルな実験方法」の構築を通して、デザインのルールを作り上げていきます。
本研究室では、日本感性工学会北海道支部の学生会・感性フォーラム札幌での発表を成果発表として行っていただきます。
■ 外国人留学生の研究生受け入れに関して
研究生を希望する際には、以下のページ中程にある「外国人研究生を希望される方へPDF」に対応して頂く必要があります。
↓
https://www.scu.ac.jp/admission/postgraduate-course/design/auditor_design/
ご確認ください。
上記の内容を、メールでのコミュニケーションで確認させて頂きます。まずはじめに、研究計画書の執筆指導を通して、 当研究室の研究の進め方、研究テーマに合致するかどうかを、判断させて頂きます。研究計画書作成で問題なければ、遠隔TV会議等で、会話の面談をさせていただきます。
当研究室の学生の研究発表内容や、本サイトを含め、柿山の研究の進め方、研究テーマ、研究手法などを事前に調査して、留学生の皆さんが学びたい内容や手法であるかどうかの吟味を十分に行ってください。
なお、研究生時代に、学会発表(地方大会)をすることができ、且つ、大学院入試に合格した場合に、デザイン研究科の学生として入学できます(研究生の受け入れが、大学院入学を保証するものではありません)。