第6回 プロトタイプのデザイン

インタフェースデザイン事例紹介02(インタフェースデザインの展開)

遠隔鑑賞ロボットのシステム

自宅のコンピュータから、美術館においてあるロボットを操作し、そのロボットが送ってくる画像を通して、遠隔鑑賞を行うサービス。このサービスにおいて、いかにしてロボットの操作を行うかをインタフェースデザインの視点から行った事例。(タイムラグに対する考慮がテーマとなった)
操作対象のロボット

" KAPROS "

デザイン A(type A)
ロボット制作のエンジニアさんが制作したインタフェース画面。この画面を起点に、デザイン提案を行っていった。

この typeA の操作を体験し、問題点の抽出を行った。

デザイン提案 B(type B)
上記のデザインAをもとに、グラフィックデザイン的な改善を行ったもの。また、展示会場全体の作品の閲覧機能も追加。(根本的な改善にはなっていない。)
デザイン提案 C(type C)
機械の制御やコンピュータ・ネットワーク上でのサービス利用の場においては、機器やコンピュータの性能に、反応速度等が影響される(タイムラグ等)ことを考慮しなければならない。

この提案は、理想環境(インフラとして、高速ネットワークが利用可能な状況)を想定した提案であるが、技術の制約を最初から考慮して、発想を狭めることをしてはならない。

デザイン提案 B 改(type B 改)
提案Bでは、操作パネルの意味合いを理解することが難しいとの評価結果を得た。そこで、ロボットの構造や、どのようにロボットが動作するか、を理解させることで、インタフェースとしての使いやすさが向上するのではないか、との考え方に基づいて行われたデザイン提案。
デザイン提案 F(type F)
ロボットの構造を理解させるのであれば、このロボットそのものをモチーフとしてインタフェースを構築しては、との考え方に基づいて行われたデザイン提案。

「現物のロボットをメタファーとしてもちいた」デザインといえる。

デザイン提案 F 改(type F 改)
最終的に実装されたデザイン提案。サービスを想定して構築されたシステムの為、操作解説のWebSiteをかませることが可能との考え方から解説的なインタフェースの要素を省いたデザイン提案。

出題:
ポートフォーリオ作成の為の画面デザイン(ボタン1個からこだわりを見せてください。)

  • 前回のコンテンツ構造の検討(各ページに必要なボタンの検討)を行った結果、各自フォーマットとしてデザインをしなければならないページが3つ程度でてきたと思います。(ex.トップページ、作品選択ページ、作品閲覧ページ、等)これらに関して、Illustrator や Photoshop を用いて静止画像として、画面のデザインを行ってください。(第5回のデザイン事例参照)

次回のプレゼンテーションに関して

発表日時 11月14日の授業開始 15分後より(次週は入試の為休校)
(2週間あります。時間が無かったという言い訳は聞きません
 質の追求を行ってください。)
発表内容 JPEG画像数点による
自分のポートフォーリオのスキンデザイン
発表方法 提出ディスク経由による、教壇のMacを用いたプレゼン
 または
自分のノートPCを用いたプレゼン
評価方法 リアルタイム評価 + 柿山による評価