ANBD2010 展覧会概要
展覧会趣旨
デザインの領域が拡大してグローバル化が進む今日、アートとデザイン領域が 無境界化されていくと共に、デザインにおけるジャンルの区分も形骸化しつつあります。デザインがこれまで産業として役割を果たしてきたとすれば、今日、文化創造者(クリエーター)としてのデザインが要求される時代をむかえていると言えるでしょう。
一方、世界的な観点から、政治・経済・文化におけるアジアの重要性と役割が日に日に大きくなっていくことを感じずにいられません。アジア人としての視野を持ち、それぞれの内面にアジアのアイデンティティを形成し、発展のための努力の方向を模索することは、我々の課題であり任務であります。アジアのクリエイターの協力と通渉を仰ぎ、展覧会活動を通してお互いの考えを交流させることは、前述の目的を果たしてゆくためのステップの一つと考えています。
2010年展覧会日程
清州展 9月6日〜9月15日(オープニング9月6日)忠北大学校ギャラリー
台北展 9月18日〜10月3日(オープニング9月18日)台湾芸術大学 真善美ギャラリー
横浜展 10月19日〜25日(オープニング10月19日)横浜赤レンガギャラリー
天津展 11月23日〜11月30日(オープニング11月23日)天津美術学院ギャラリー
毎年4つの展覧会のうち一箇所をメイン会場とし、そのオープニングにおいて多くの作家の交流を図ります。2010年のメイン会場は横浜展です。
2010年共通テーマ
ANBDでは毎年共通のテーマを設け、それぞれの作家の様々なオリジナル表現を互いに共有することによって、作品を通してANBDの目的を実践してゆきます。2008年は「アジア」、2009年は「ネットワーク」が共通テーマでした。
2010年度の共通テーマは「ビヨンド」です。「Beyond(越えて、向こうに)」は、ANBDにおいても核となる概念であり、ANBDはその実現のためのステージでもあります。異なるジャンルの融合、異なる世代や文化との交流、既存の枠組や方法を越える活動、個人における挑戦、私たちのクリエイティブ活動は常にビヨンドの実践であるとも言えます。
テーマ展開の一例です。
- 複数の作家で制作する作品。(ANBDはグループによる応募が可能です。)
- 「Beyond」の意味やイメージをビジュアル化する作品
- 制作プロセスや技術の中に「Beyond」の発想を含有する作品
ANBDエクセレント賞
ネットワーク・ビヨンド・デザインでは、2009年より優秀な作品に対し「ANBDエクセレント・アワード」を授与しています。
作品集
出品の概略
- 作品出品者は4つの展覧会すべてに出品します。4点の作品は異なる作品とします。(シリーズ作品も可能)
- 展示はデジタルデータの出力パネルを基本としますが、オリジナル作品(立体、平面)、映像の作品も出品できます。
- 作品の表現において、国名、国旗、国色等を特定の国を象徴する要素を使用することを禁じます。
- 天津、台南、ソウル、東京のいずれかの事務局を通して応募して頂きます。
- 作品の応募に関しては、著作権に関して所定の誓約書への同意をお願いいたします。(完全なオリジナル作品での応募のみ受け付けます。)