ごあいさつ | E-KANGO | E-KURASHI | 組織 | 報告書
*クリックで拡大したPDFファイルをご覧いただけます |
本システムの特徴は、実際に健康課題を抱えて暮らす人々、自身の健康管理は自らリーダーシップを取りたいと考えている地域住⺠、日々ヘルスサービスを提供している専門職者、遠隔地の自治体が抱える課題の実情から導き出した論拠に基づいていること、複数年にわたる人々に寄り添う過程で生まれた信頼関係を基盤にしていること、過去4年間の産学連携による企業の確かな技術があること、などである。もう1点は研究の出発時点から看護やケアの視点のみではなく、デザイン学の専門家の視点をも包括した異分野連携によるチーム編成を意図的にしたことです。人間も社会に存在する数多のシステムは多面性を有し、複雑です。従って、一つの専門領域のみでモノやシステムを構築しても、ユーザである人間や社会には対応できない時代になっています。かつては、製品やシステムに人や社会が合わせる傾向がありましたが、いろいろな意味で豊になった現在、ユーザ個々の個性に合わせたモノづくり、コトつくりが、ユーザの体験分析を通して行われるのが一般的となりました(我儘になったといってもよいし、それだけ豊かになったと捉えることもできる)。単一専門領域のみで創出する製品は生き延びない可能性が高いと考えています。【色や形】【伝え方】を看護とは異なる視点で捉え、さらにそれらを具現化できるデザイン学の仲間との異分野連携は必須でしたし、今後もそうでしょう。