5.提案・開発したシステムの概要

 本講義システムは、講義モード(教員が学生に提示したい情報を学生のPCにリアルタイムに表示させるモード)・試験モード(教員が設問を提示し学生が3択で解答するモード)・評価モード(学生同士がお互いの作品に対して評価を行うモード)の3つからなる(図7)。

図7
図7 システムの3つのモード

また、本システムはLecture Communicator と名付けたが、「Administer(管理用インタフェース)(図9)」と、「Teacher(教員用インタフェース)(図10)」と「Students(学生用インタフェース)(図11)」の3つのソフトウエアからなる(図8)。

図8
図8 システムを構成するソフトウエア

 

図9
図9 管理用インタフェース

管理用インタフェース (画面サイズ320×320)

●表示機能

  • モード表示【講義モード・試験モード・評価モード】
  • 公開ファイル名表示【○○.swf】
  • 出席者名表示【接続者数の合計 + 学生の学籍番号の一覧】

●操作機能

  • base_URL名設定機能(講義データ取得先ディレクトリの選択)
  • 参照出席リスト名設定機能(履修登録学生のリストを選択)
  • 講義設定ファイル設定機能(毎回の授業で参照する講義データのリスト)
  • ログファイル名設定、及び保存機能(学生の解答結果等の保存)

図10
図10 教員用インタフェース

教員用インタフェース (画面サイズ1000×700)

●操作機能

  • ページ指定機能(講義モード)
  • 強制ページロード機能(講義モード)
  • 設問指定機能(試験モード)
  • 設問結果表示機能(試験モード)
  • リアルタイム評価モード移行機能
  • リアルタイム評価対象者入力機能(評価モード)

●表示機能

  • ページ表示(講義モード)
  • 設問表示(試験モード)
  • リアルタイム評価結果表示(評価モード)

図11
図11 学生用インタフェース

学生用インタフェース (画面サイズ800×600)

●操作機能

  • ログイン機能(学籍番号でのログイン)
  • リアルタイム評価機能(互いの作品評価時の得点送信)
  • Reload機能(現在教員が指示しているページを再読込)
  • 試験への解答機能(基本は3択問題へのクリックによる解答)

●表示機能

  • 講義名表示
  • 講師名表示
  • 獲得ポイント表示
  • 学生氏名表示

 「Administer」は図9のような画面のソフトウエアであるが、サーバー上に1ページ毎に分割保存されているデータのディレクトリを指定したり、それらの中からどのようなページを利用して講義を組み立てるかを教員が事前に設定したファイルを読み込ませたり、出席や設問に対する解答などの学生毎のデータ保存等を行うソフトウエアである。
 「Teacher」は図10、「Students」は図11のような画面のソフトウエアであるが、「Teacher」が教員が講義中に操作を行うソフトウエアである。このソフトウエアは、リアルタムに「Students」の表示内容を指示したり、システム全体を試験モードや評価モードに変更したり、学生の試験への解答結果・評価結果をリアルタイムにグラフ表示するソフトウエアである。「Students」は、学生が自分のPCで閲覧をする為のソフトウエアであるが、教員が指示するページをリアルタムに読み込み表示したり、設問に対しては解答番号をクリックする方式で解答したり、評価モードでは、他の学生の作品に対する評価を10点満点で行うことのできるソフトウエアである。

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