6.運用
本システムを、札幌市立大学 2008年度 必修科目「情報リテラシII」において、実際に利用した。この「情報リテラシII」は、情報社会のマナーをはじめとした座学中心の講義であり、一般的な概論系の講義科目と同等と想定した。なお、受講者数は約90名であったが、コンピュータの台数の関係から、約45名づつの2クラスで実施した。
具体的には、通常の講義との比較を目的に、講義の前半(第1〜8回)は、2、3週間講義を行い、まとめて小テストを実施する(通常の講義的な)形式で行なった。これに対し、講義の後半(第9〜13回)では、図12に示したような本システムの特徴を感じられる形式で行なった。
7.評価アンケート
講義終了後、本教育システムの印象に対するアンケート調査を実施した。WebSite上にアンケートを掲載し(図15)、学生が任意に参加、評価できる形式で、成績データの統計的利用許諾を含んだ。
図15 アンケート調査画面
アンケートの内容は、図16に示すような9問の6段階評価と、16の講義スタイルに対する6段階評価、および自由記述によるコメントから構成し、約30分の回答時間を想定して実施した。なお、本システムを利用した学生の確認問題に対する回答結果は、アクセスログとして全て記録したが、アンケート調査に賛同の上、成績データの統計的利用に許諾した35名の学生のデータのみを対象とした。(実際には、36名の学生からの回答を得たが、1名のデータにはデータの欠損が確認された為、対象外とした。)
図16 アンケート調査項目例